Effect Loop Juggler
2002年製作
https://cdn-ak2.f.st-hatena.com/images/fotolife/C/Chuck/20020407/20020407192431_original.jpg
はじめに
ふたつのエフェクタがあるときにその順序を入れ換える装置、すなわち、
エフェクタA → エフェクタB
と
エフェクタB → エフェクタA
設計・製作
追試・製作の実施に当たっては必ず自己責任とし、機器の破損を含む総ての不利益は実施者の責任であることを納得の上、行ってください。
https://cdn-ak2.f.st-hatena.com/images/fotolife/C/Chuck/20171017/20171017183747_original.gif 回路図
https://cdn-ak2.f.st-hatena.com/images/fotolife/C/Chuck/20020123/20020123122707_original.jpg 概観写真
切替自体はリレーで行うこととした。回路図を見ていただくとわかると思うが、ふたつのリレーがコントロールする4つのスイッチの結線が本装置のポイントである。パズル感覚で待ち時間を利用して考案した。リレーをコントロールする部分の回路は手持ち部品を考慮して設計した。今にして思えば2段目のトランジスタはPNPにすれば良かったかな… これらの回路を実装する箱として、Roland の分配器(?)、J-5を流用した。1-in 4-out の標準ジャックのパラボックスなのだが、サイズ的にもちょうど良さそうだったためである。標準ジャックをふたつと電源ジャックの穴ひとつを追加で開けた(ケースはとても堅いので加工の際には注意が必要)。J-5自体はパラボックスなのでEffect Loop Jugglerに仕立てるためにはいくつか修整が必要であることを付記しておく。各自努力されたい。 切替スイッチにはBOSSのFS-5Lを利用した。ケーブルで先のJ-5改のEffect Loop Jugglerに接続するわけだ。余談だがFS-5Lはこのときついでに表示用LEDを二色LEDに交換してみたところ、視認性が良くなったように思う。
ところで今回はエレキギター用バッファのページでも使用した電子回路シミュレータを使ってどういう動作になるのか実験的に見てみた。その際に使用したCircuitMakerのファイルも掲載しておく。
使用
Effect Loop Jugglerに電源、入力、出力、エフェクタAへのSEND/RETURN, エフェクタBへのSEND/RETURN、FS-5Lなどの切替スイッチ を接続し、あとは切替スイッチを踏むだけでエフェクタA→B、エフェクタB→A のエフェクタ順序入れ換えが得られる。
ディストーションとイコライザ
ディストーションとコンプレッサ
コンプレッサとオートワウ
モジュレータとディストーション
などアイディアは無限であろう。
ライブ時におけるエフェクト順序切り換えや手持ちエフェクタが少ない中高生ギタリストのサウンドバリエーション拡大、などといったシチュエーションで役立つと信じている。
参考資料
製作メモ (兼 更新日記)
(2002/01/20) Effect Loop Juggler完成
(2002/08/02) ようやくページを作り始めました(雛形だけ)。
(2002/08/04) ページ内容の記述を追加。もうちょっと修整するかも。
(2002/08/30) 画像の追加。
(2002/11/19) 若干の加筆。
(2017/10/17) Scrapbox移動
(2018/01/05) スイッチ3つで実現している例を発見(画像) https://gyazo.com/c37b5ee5e181a4388aa686fc8b757494